注意: 原文はこの翻訳よりも新しくなっています。
バグシステムリクエストサーバ入門
バグ追跡システムでは、要求に応じて平文でバグ報告や索引を送付する メールサーバを運用しています。
メールサーバは、
[email protected]
宛に電子メールを送ることで利用できます。Subject
は
返信メールの Subject
に利用されますが、その以外では
無視されます。
本文には一行に一つのコマンドを書いて送らなければいけません。メール 発信者が受けとる返信には、解釈された自分のメッセージとそれぞれの コマンドに対する応答が書かれています。ここに挙げられたコマンドでは、誰かに通知が 送られることはありません。またメールは、公開されている場所には記録されません。
ハッシュ記号 #
で始まる行は無視されます。
サーバは、制御終端
(quit
、thank you
、
あるいはハイフン2つ、などが一般的な例です) のある行で
処理を中止します。また、認識不能なコマンドや不正な形式を持つ
コマンドが多くある場合も、処理を中止します。正常な処理を行った
コマンドがひとつもない場合、サーバは help 文書を送ります。
利用可能なコマンド
send
バグ番号send-detail
バグ番号-
引き数で指定したバグ報告の写しを要求します。
send-detail
では、自動通知など全ての退屈な
メッセージが送られます。 index
[full
]index-summary by-package
index-summary by-number
- それぞれ、 (full をつけると解決済、転送済バグ報告も含む)完全なインデックス、 パッケージ名順の要約、バグ番号順の要約を要求します。
index-maint
- バグ追跡システムで(未解決または最近クローズされた)バグを持つ メンテナリストのインデックスページを要求します。
index maint
メンテナ- メンテナ メンテナ のバグのインデックスページを要求します。 検索語は、完全一致です。バグのインデックスは個別のメールで送られます。
index-packages
- バグ追跡システムで(未解決または最近クローズされた)バグを持つ パッケージリストのインデックスページを要求します。
index packages
パッケージ- パッケージ パッケージ のバグ一覧を要求します。 検索語は、完全一致です。 バグのインデックスは個別のメールで送られます。
send-unmatched
[this
|0
]send-unmatched
last
|-1
send-unmatched
old
|-2
- それぞれ今週、先週、先々週の間に送られた特定のバグ報告に 該当しないメッセージのログを要求します(水曜日を週末として扱います)
getinfo
ファイル名-
パッケージやメンテナの情報を含むファイルを要求します。 利用可能なファイルを以下に示します。
maintainers
-
バグ追跡システムで利用されるパッケージメンテナ一覧。
これは
Packages
ファイル、override ファイルおよび 擬似パッケージファイル中の情報から作られます。 override.
ディストリビューションoverride.
ディストリビューション.non-free
override.
ディストリビューション.contrib
override.experimental
-
パッケージの重要度(priority)とセクション(section)の情報やメンテナ
の修正情報。この情報は FTP アーカイブ上の
Packages
ファイル を生成する際に利用されます。ディストリビューションツリーそれぞれに ついてこの情報が利用可能です。ディストリビューション名はコード名です。 pseudo-packages.description
pseudo-packages.maintainers
- それぞれ、擬似パッケージに対する説明とメンテナーの一覧。
refcard
- メールサーバリファレンスカードを平文で送るよう要求します。
user
メールアドレス-
メールアドレスを後に続く全
usertag
の「user」にセットします。 usertag
バグ番号 [+
|-
|=
] タグ [ タグ ... ]-
ユーザ毎のタグを定義できます。
usertag
コマンドは通常のtag
コマンドと同じように動作します。 違うのは自分で好きなタグを使える点です。デフォルトでは、メールのFrom:
またはReply-To:
ヘッダのメールアドレスがusertag
のユーザにセットされます。 usercategory
カテゴリ名 [[hidden]
]-
usercategory
を追加、更新、削除します。 デフォルトでは、ユーザカテゴリは見えます。引数[hidden]
がオプションに指定されると見えなくなりますが、 他に定義したユーザカテゴリから参照することは可能です。このコマンドはある種特別です。 ユーザカテゴリの追加や更新ではコマンド直後に本文が続く必要があります。 本文がない場合、そのユーザカテゴリは削除されます。 本文は任意の個数の空白から始まる行で構成されます。カテゴリはそれぞれ
*
の行から始まり、オプションで+
から始まる抽出項目の行をいくつか続けることができます。 完全な形式は:* カテゴリ名1
* カテゴリタイトル2 [[
抽出項目-プレフィクス]
]
+ 抽出項目 タイトル1[
[ 序列:
] 抽出項目-1]
+ 抽出項目 タイトル2[
[ 序列:
] 抽出項目-2]
+ デフォルト 抽出項目 タイトル[
[ 序列: ]]
* カテゴリ名3
コマンドや本文中から参照して無用な埋め込みを避けるのにカテゴリ名を使います。カテゴリタイトルはパッケージ報告サマリで使用されます。
オプションの抽出項目-プレフィクス はそのカテゴリの全抽出項目の各エントリの前に付加されます。 バグは最初にマッチした抽出項目に表示されます。オプションの序列パラメータは選択したエントリを表示する位置を指定します。 先に定義したものの上位集合を選択するようなマッチを使い、 それを先に表示したいときに有用です。
カテゴリ名
normal
には、それがデフォルト表示になるという特別な意味があります。 したがって、これをパッケージ名@packages.debian.org ユーザの別のユーザカテゴリに置き換えることにより、 パッケージのデフォルト分類を変更することができます。使用例:
usercategory dpkg-program [hidden] * プログラム + dpkg-deb [tag=dpkg-deb] + dpkg-query [tag=dpkg-query] + dselect [package=dselect] usercategory new-status [hidden] * 状態 [pending=] + 未解決でパッチ有 [0:pending+tag=patch] + 未解決で確認済 [1:pending+tag=confirmed] + 未解決で情報不足 [pending+tag=moreinfo] + 未解決で転送済 [pending+tag=forwarded] + 未解決で修正予定無 [pending+tag=wontfix] + 未解決で未分類 [2:pending] + 別ブランチから [absent] + アップロード待ち [pending-fixed] + NMUで修正済 [fixed] + 解決済 [done] + 未解決で状態不明 [] # Change default view usercategory normal * new-status * severity usercategory old-normal * status * severity * classification
help
- このヘルプ文書(原文)を平文で送るよう要求します。
quit
stop
thank
thanks
thankyou
thank you
--
-
この行でメッセージの処理を中止します。
この行の後に任意の文書を含めることができますが、メールサーバはそれを
処理しません。たとえば、あなたのメッセージを(バグ追跡システムのログや
CC
またはBCC
で)読む人のために、 長いコメントを含める時には#
よりもこれを使用する方が 適切です。 #
...-
コメント行。
#
は行頭になければいけません。 debug
レベル- デバッグレベルをレベルに設定します。レベルには 負でない整数が使用できます。0 の場合はデバッグ出力をしません。通常のデバッグ には 1 で十分です。デバッグ出力は写しに書き出されますが、これば バグシステムの一般ユーザに役立つ情報ではありません。
この他、メールサーバのリファレンスカード
が用意されています。利用には WWW 上や
bug-mailserver-refcard.txt
、
電子メールで refcard
コマンドを使います。
(上記を参照のこと)。
バグ報告を操作したい場合は、[email protected]
アドレスを使用しなければいけません。このアドレスは
上記のコマンド群のスーパーセットを解釈します。詳細は別の文書で
記述されており、
WWW 上や
bug-maint-mailcontrol.txt
、または [email protected]
に help
コマンドを
送ることで参照できます。
この文書を平文ファイル、もしくは電子メールで読んでいる場合は、
バグ追跡システムトップページ https://www.debian.org/Bugs/
から HTML 版が利用できます。
その他の BTS ページ:
- バグ追跡システムメインページ
- バグ報告の勧め(使用説明書)
- WWW 以外でバグ報告のログを参照する方法
- バグ追跡システムの使用方法に関する開発者情報
- 電子メールでバグ報告を操作することに関する 開発者情報
- メールサーバリファレンスカード
- 電子メールによるバグ報告の取り寄せ
Debian BTS administrators <[email protected]>
Debian bug tracking system
Copyright © 1999 Darren O. Benham, 1997, 2003 nCipher Corporation Ltd,
1994-1997 Ian Jackson.